るろうに剣心(実写版)

るろうに剣心(実写版)

この話を聞いた時、好きな作品だからこそ一番嫌なパターンがきたな～というのが正直な感想
当初は見る予定なかったんですが原作ファンとして食わず嫌いはいけないよな～というか見てもいないのにあれこれ語るのはよくないよな。てんで見てきました

行く予定の映画館見たら座席数が少ないのでわざわざ事前に指定券購入したのですが大正解
当日は座席指定あるからと10分前に余裕こいていったんですが既に満席で…でも原作ファンとは思えないおばちゃんとかも多数いたので番宣効果？たけるん人気？とか思ったり…

見た感想は映画としてはよく頑張っているがるろ剣としては…みたいな

という事で詳細（ネタバレ激しく入ります）

役者さん達はよく頑張ってると思います。脚本もよくまとめている…とは思う
でもるろ剣スキ～としてはエピソードごちゃごちゃにされちゃって複雑…みたいな

ストーリー的には原作4巻までをまとめた感じ。

原作4巻までは以下のエピソード

1.剣心登場　　　ニセ抜刀斎（比留間兄弟）
2.二話　　　　　　署長さん、山県さん登場
3..弥彦登場
4.左之助登場　 相楽体長（赤報隊）
5.刀衛話
6.観柳話　　　　 恵、お庭番衆

このうちの観柳話を軸に二話以外をぶっこんだ感じ？それを二時間あまりの限られた役者でやるので観柳話のメイン敵たる蒼紫率いるお庭番衆登場させずにそこに刀衛をあてるのはしょうがないし、弥彦は最初から神谷道場の居候。左之助も登場最初は剣心と対決させるけど単なる喧嘩屋で赤報隊エピ全カットだからキャラ設定が薄くなっちゃってる

それに対して刀衛はメインの敵だし、ニセ抜刀斎まで兼務しちゃってるからすごい出世（苦笑）
お庭番衆削ったとこに人誅編の外印とオリキャラちょこまか…
んでもって本来は7巻から登場の斎藤先生をもう登場させちゃってるのが自分的にバランス悪し…

忠実にしようとして蛆虫とか気持ち悪いよ~みたいな

剣心登場については…剣心が編み笠かぶってるのはまだしも何故に薫までかぶってるの？
ただでさえ力の差は歴然なのに編み笠なんかかぶったら余計に動きにくいでしょうに…
後、薫が道着の時はポニテしてるのに着物の時は何でまとめ髪？ポニテとリボンが薫のトレードマークなのに~
刀衛戦も薫がリボン渡すとことかよかったのにカットされちゃってたしね
それから、道場襲ってる輩を剣心がたたくシーンで逆刃刀をほとんど使ってないのに萎えた
いや、あれは逆刃刀で派手にやった後に抜刀斎の使う剣術は飛天御剣流でこんな刀でないと云々が入るからいいのに魅力半減ちゃうか？みたいな

左之助はただの喧嘩屋であれで味方になっちゃうの？みたいな…ちょっとキャラ薄いような…

斎藤先生はね、こんなとこで登場する人物じゃないのよ
江戸に抜刀斎が現れた…と聞いてししお討伐に使えるのか？と剣心の力量ためしにくるとこからでよろし
更に、10年で錆びた部分が6巻までの激闘で抜刀斎の部分が少し戻ってきたから使える報告するのが彼の初登場時のお仕事なのにいきなり対決したらバランス狂うじゃないの…つうか
江口さんはいいお仕事してたけどるろ剣における斎藤ってもうちょっと細見で非情なんだけどな…彼が人気あるから登場させたのはわかるけどバランス悪いよな…つうか

後、ここで十字傷のエピねじこんだのもね
原作では京都編の後の人誅編で初めてでてきたエピな訳よ。まあそれは百歩譲ろう
清里がさ…あれ、本当に死にたくないならあそこは死んだふりしてたら抜刀斎去ったでしょうに…と思いません？
原作だと一人残って死ねない！で抜刀斎に斬られるも執念で頬に傷残して倒れてとどめさされるなんですよ
初期の抜刀斎は一撃必殺だったのでまどろっこしいつうか…
更に翌日そこに巴らしき女性が現れてるのがもう許せない。だって原作だとその時彼女はまだ江戸にいたのよ
清里が死んだと聞いて京都にやってきて復讐に燃えて抜刀斎に近づいて…なのよ。抜刀斎はあの時殺した名も知らぬ武士に許嫁がいたなんて知らなくて巴を妻にするのよ
なのにあそこでその存在知っちゃったらそれがおかしくなるでしょ？ごめん、萎えた

後は恵さん、観柳の情婦宣言しちゃってたよ…違うのに
原作だと身寄りなくした恵が助手となった医者が観柳と通じてて彼が蜘蛛の糸を精製して…で、その調合法知ってる恵を狙うわけよ。なんか違うな~つうか

役者の皆さんは頑張ってたし、原作知らずに見たら…もしくはるろうに剣心の名前でなかったら楽しめたんだと思う
けど、原作ファンとしてはこれらのエピソード含めて好きなのにそれをごちゃごちゃにされたので違う、こんなキャラちゃう…なのでございりました