日記とか感想とかいろいろ
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この2施設はぐるっとパスとは対象外なのですが、前々から行きたいと思っていたところだったので所要ついでに行ってきました。
・横山大観記念館
横山大観の住居を記念館としたもので不忍池のお向かいにあります。明治42年から生活した場所で、戦災後昭和29年に再建して今に至っているそうです。不忍通りに面しているので外は車でうるさいのにここに入ると時間が止まったような静寂があります。
ここは所蔵品よりも家そのものに価値があります。住居を記念館にしたので特に客間は畳の上にぺたりと座っていつまででもいたくなるような居心地の良さ
天井や柱に使われている木材は接ぎ木のないそのままを使っているそうで、今ではそういう技術がないそうです。今度は一時間とかじっくり居座りたいと思った場所でした
あ、この記念館は開館日が変則的なので訪問の際は事前に調べてからをおすすめします。
・旧岩崎邸庭園
上記の横山大観記念館の目と鼻の先にある重要文化財で三菱創始者・岩崎家の本邸で明治29年築
かの鹿鳴館やニコライ堂を設計したジョサイア・コンドルの設計によるもの。さすが財閥の本邸です。洋館と和館がドッキングしててスケールが違う。こちらも建物そのものに価値がある場所
洋館は戦後GHQに接収されて返還後最高裁判所司法研修所に使われていたそうで贅沢な使い方だわ…
この時代に既に水洗トイレがあったりとか造りが贅沢。修復した壁紙を体験(触れる)ようになっていてこれがまた贅沢だよなぁ~と。地下室まであるそうなんですが未公開部分になっていて残念
この地下から外にあるビリヤード場までつながっていたとか…これまたぶったまげた。こちらも中に入れなくて残念
和館の方は洋館とはまた違ったどっしり感と静寂さが…こちらでお茶が飲めるんですが、時間なくてゆっくりできなかったのが実に残念
両方とも時間がある時に絶対リベンジするぞ~と心に誓ったのでした
・泉屋博古館 分館 「高島屋資料館 所蔵名品展」
ここは住友家の所蔵品を東京でも鑑賞できるようにとH14に開館した美術館。最近建てられたので新しい造り。ただし展示室は2部屋と小規模。常設展示はなくて企画展のみだったかな
今回は高島屋史料館より近代日本画、洋画に絞ったもの。
実はついでで行ったとこなんですが、ついでだった…不勉強で申し訳ないんですが近代のは知識がないもので…(^^;
かろうじでわかったのは東山魁夷ぐらいかな。後からリスト見たら後期の方が富岡鉄斎だの横山大観とか平山郁夫なんていう私でも知ってる画家がいたので失敗した(苦笑)
あ、ローズちゃんが一番かわいかったかな?
・菊池寛実記念 智美術館 「赤黒金銀緑青 前田正博の色絵」
こちらも実はついでで訪れたとこ。現代陶芸を紹介すべく2003年開館。建物の創りが実にモダン
展示室は地下で薄暗い感じですが広さはそこそこあるかな。今回の作家さんはまだ存命の方で私は申し訳ながら知らない方だったんですが、色づかいが鮮やかで文様もなかなかかわいらしい動植物が描かれていて面白かったです。ただ、一点展示位置で器の底の文様が見れなかったのが残念
ここは併設のレストランも本格仏料理が楽しめるという事だったのですがあいにく結婚式が行われていて利用できなくて残念。けど美術館で結婚式なんておしゃれですね
・大倉集古館 「大倉喜八郎と大倉集古館」
実業家、大倉喜八郎が収集した品を集めた我が国初の私立美術館。ホテルオークラ内に併設
実は今回のメイン…でした。この方は大成建設やサッポロビール、東京電力なんかの創設にも関わった方だそうでチラシの品に魅かれたもので…
我が国初というだけあって造りが古い。前二つと違って観光地とかにある古くからある博物館の類の造りです。展示室は大きなのが2部屋。
どちらかというと大倉喜八郎さんを奉る展示会?ものすごい成金趣味だったんだろうな~とか
なんせ存命中に故郷に自分の銅像どで~んと作っちゃう人ですから。他にも木像は高村光雲・光太郎作ですよ。書物は徳川慶喜だの勝海舟、西郷隆盛、西園寺公望、伊藤博文、東郷平八郎etcと当時の人脈で頼んで書いてもらってるもんですから。また彼自身が狂歌が趣味でその作品とか…中国とかアジア系の仏像にまでのコレクションが無造作に置かれてたりします。
この方、90近くで登山したそうなんですが、専属医師に料理人だのマッサージだの随行100名あまり。映像見ると籠に乗っててそれで登山というのか?なものすごい大名行列。まあそれだけ権力すごかったんだなと
・三井記念美術館 「知られさせるタオの世界 道教の美術」
名前の通り三井家の所蔵品集めた美術館。重要記念物になってる三井本館の7階にあります。
ただし入口は横の三井タワーから入るという仕組み。7階に行くエレベーターからして重厚です。内部も最初の展示室は当時の役員食堂を使用していて建物自体が美術館といった感じ。展示室は7つ。年4回の入れ替えの企画展のみで、毎回楽しみにしていたりするのですが今回は大阪市立美術館が企画という事でいつもとは感じが…
毎回、テーマに沿った茶室展示があるんですが今回はそぐわないのかなかったし…
道教でわかるように仏教美術なので私にはちと暗かった…昨今のブームで仏像好きな人には楽しめるのかな
・ブリジストン美術館 「うみのいろ うみのかたち」
最後についでで寄ったのですが今日の中では一番私の好みだったのはこちら
名前の通りの私設美術館。造りはとてもモダンで近代的。何より明るい
作品もモネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソetcと名だたる画家勢ぞろい。印象派の明るい色調の絵が多いので見ていて気分が明るくなります。展示室も10室あって見ごたえあり
あと、ミュージアムショップも充実していて併設のカフェにもフレスコ画が飾ってあったりして是非利用するといいかも
・畠山記念館 「畠山記念館名品展-季節の書画と茶道具-」
荏原製作所創業者によるコレクションが展示されている美術館
元々は島津家の別荘だったそうです。
HPの案内が写真つきでめちゃ詳しくてここまでしなくても…と思ったんですが、行ってみて納得。ここまでしても迷った(^^;
入口にはスリッパが並んでいて靴を無料ロッカーにいれて閲覧するシステム
展示室は2階のみで40~50点ほど。こじんまりとはしていますが金持ちの道楽はすごいな~と。展示室には畳敷きのとこがあって座ってじっくり見る事ができるのが珍しい
追加料金払うとお抹茶がいただけます。椅子席と茶室が選べるのですがせっかくなので茶室選択。点てだしではありますがなかなか雰囲気あります
外のお庭もなかなかのもの。ただ残念なのは隣の敷地が工事中なのがもろ見えだった事←これは美術館側には非がないのでしょうがないんですけど
・東京都庭園美術館
「国立エルミタージュ美術館所蔵 エカテリーナ二世の四代ディナーセット
ヨーロッパ陶磁器に見る宮廷晩餐会」
本日のメイン。日本初公開のベルリン王立窯とかマイセンにセーヴル、ウェッジウッドのディナーセット大公開
今も高級食器メーカーとして有名なとこですが、やっぱ最高級品はすごい
でもって更にここは建物自体もすごいの
元々は旧朝香宮邸で戦後の一時期首相公邸や迎賓館にも使用されていたとの事で、壁とかも仕事が細かくてね。展示品を見終わったら外の庭も忘れずに
いや、もう庭って規模じゃないですから(笑)
普段は一部だけなんですが、全部公開してくれる時期があるんです。
次は来年の3~4月だそうなので今度行ってみよう
それとここのお楽しみがもう一つ。併設の某高級料亭経営のカフェが美味しいんです。女性好みのメニューでここだけでも利用できるので周辺のマダムがいっぱい。いつも混雑しているので早めに行った方がいいみたいです